最終更新日 2024年10月31日
フエルトはとても固く頑丈で、耐久性に優れた素材です。
そのため、扱いにくいというイメージがある方も居るのではないでしょうか。
確かにフエルトを衣服に使う場合は用途も限られますし、すべてフエルトで服を作ることはほぼ不可能です。
曲げにくいため、袖など負荷がかかる部分にはフエルトは不向きでしょう。
ただし、フエルトの用途は衣服だけとは限りません。
実際のところ、フエルトは雑貨や小物類に多数使われているのです。
たとえば頑丈で厚みのある特性を活かし、滑り止めや衝撃吸収材に使われています。
ガラス小物の裏にフエルトが張り付いているのを見たことがあると思います。
万が一落としても衝撃を吸収してくれるため、壊れてしまうリスクを最小限にできるからです。
フエルトは雑貨や小物のメイン素材に使うこともできます。
たとえばポーチやバッグなど、普段使う雑貨類にフエルトを使うのがおすすめです。
サイズが小さければすべてフエルトで作ってしまう方法もあります。
防水性があり、汚れもある程度はじいてくれます。
万が一食事中に汚しても、汚れが取りやすいのでおすすめです。
また、フエルトはミシンでも縫いやすい素材です。
その見た目から扱いにくそうなイメージがあるかもしれませんが、ミシンの針はスイスイ通ります。
手間もかからず、あっという間に作れてしまうでしょう。
縫いにくい素材の代表例がデニムです。
デニムの場合は布目が細かくなっており、針が通りづらいため扱いにくいのです。
一方フエルトは不織布という種類の素材です。
ウールなどの細い繊維を細かく絡めて圧縮しているだけなので、針自体は通りやすくなっています。
また、フエルトは端からほつれるようなことがありません。
一般的な布は、端を縫い止めたり処理しないとどんどんほつれてきます。
小物類もほつれて使い物にならなくなる場合があります。
フエルトを使えばこうした心配はいりません。
もしひっかけても少し繊維が落ちる程度で、ほつれることは無いからです。